今月の頭から教育版マインクラフトのライセンス料が3倍となり、年間¥5,000-超級となったことを受け、CoderDojo 小田原としてはあまり積極的に推奨はできないよなぁ、ということで代替環境の導入を検討することに。
調査した結果、Luantiというゲームエンジンが具合良さそう、ということで当Dojoではこちらを推奨することに決定した。
Luanti | Open source voxel game engine
試してみたところ、動作は軽快、寄せようと思えばMincraftっぽくもできる、MODも豊富で、あれ?全然こっちでよくね?ということで今月のDojoで紹介したところ新規でMineCraftをやりたくて参加してくれたニンジャが試してくれてこれで良い!と継続決定。
別のニンジャも使ってくれそうで結構手応えを感じたのである程度ユーザーが増えてきたらMOD作成のハンズオンでオリジナルブロックを作ってみよう、とかやってみようかな。
あとタイミング的にそろそろ良かろうとDojoPaasでサーバーを一台お借りしたのでそちらにLuantiのサーバーを建てた。以下備忘録。
使用ポートの開放
DojoPaasは初期状態でLuantiサーバーで使用するUDP 30000が塞がれているのでポート解放をする必要がある。
sudo iptables -A INPUT -p udp --dport 30000 -j ACCEPT
このままではサーバーが再起動されると設定がリセットされてしまうので永続化する。
sudo netfilter-persistent save
sudo netfilter-persistent reload
Luantiの環境構築
下準備が終わったのでLuantiの環境を構築する。flatpak版をインストールしたりDockerのコンテナを入れても良いのだけど今回はソースからビルドすることとした。
git clone -b stable-5 --depth 1 https://github.com/luanti-org/luanti.git
cd luanti
mkdir build; cd build
cmake .. -G Ninja -DBUILD_CLIENT=0 -DBUILD_SERVER=1 -DRUN_IN_PLACE=1 -DBUILD_UNITTESTS=0 \
-DLUA_INCLUDE_DIR=../../luajit/src/ -DLUA_LIBRARY=../../luajit/src/libluajit.a
ninja
ゲーム、MODは個別にzipを落としていくのが王道だろうけどもSFTPでローカルの端末からコピーして使用することとした。
luanti ディレクトリ内のmintest.conf.exampleをいい感じに修正してluanti.confとして保存する。default privesを修正してteleportとかflyとかを追加すると良いかも。
homeディレクトリにルートに以下のshファイルを作成
startluanti.sh
#!/bin/bash
cd luanti
screen -S luanti ./bin/luantiserver --gameid {Loadするゲーム名} --world worlds/{world名} --config ./luanti.conf
実行権限を付与
sudo chmod +x ./startluanti.sh
以降startluanti.shを実行することで luanti screen 内でluanti serverが起動する。Ctrl + A ->Ctrl + D
でscreenから抜けたらOK>
serverを終了させたい場合は
screen -r luanti
でluanti screenに切り替えてCtrl + C
で終了し、Ctrl + A ->Ctrl + D
でscreenから抜ける。
一旦worldを作ると関連ファイル群が作成され、その中のworld.mtを編集してloadするMODを設定する。今回はlwscratchを追加するので
# lwscratchを有効化
load_mod_lwscratch = true
と追加してserverを再度起動し、MODが適用されていることを確認。
おまけ
生成されたworldsのディレクトリ内のauth.sqliteに登録したユーザーの権限情報が記録されている。serverのゲームマスターのIDにprivs権限を追記しておくとゲーム内でコントロールができるようになるのでおすすめ。